映画「インペリアル・イースター・エッグ」

posted in: お知らせ | 0

第2次大戦前、陸軍将校がロマノフ家の秘宝インペリアルイースターエッグを、モスクワまで届けるよう頼まれます。無事に届けられたのか?
彼を助けたソ連軍女性将校タチアーナはどうなったのか?

(自主製作映画)

episode0

1940年、パリーイスタンブール
レティシア、フランス人宝石商-占い師

パリ、1940年

レティシア、ラジオでエディット ピアフの”私は決して後悔しない”(Piaf : Non,Je ne regrette rien)を聴く。

(電話)
カトリーヌ、ドイツ軍がもうすぐパリに来る。わたし、知り合いがいるイスタンブールに行く。いつかもどるから。さよなら

イスタンブール、1940年
(水晶玉を見ながら)
一年後、日本の軍人さんが何かを持って東京を出発し、モスクワでソ連軍の女性と会うつもりだ。
帰りはルートを変更し、ここイスタンブールに来るらしい。しかも、帰りはひとりじゃない。

イスタンブールで宝石を売る(1940年)

 

episode1 東京


タチアーナ


中尉

上官:工藤中尉、陸軍省からの命令だ。この箱をモスクワに持っていき、着いたら無線でソ連情報局23番のタチアーナ少尉に電話し、指示にしたがってくれ。箱の中は、ロマノフ家のインペリアル イースター エッグという貴重品だそうだ。

 

episode2 モスクワ


時間通りに,前を通り過ぎていくタチアーナの後に、
鞄を持って、距離を保ったまま歩く。

建物の前で向かい合っている。
(英語、ロシア語、日本語字幕)

タチアーナ : Понятно?(わかりましたか?)
中尉 : Понятно、On that day ,at 3 pm,at the center of the park Anastatia and Katya
are supposed to be waiting there (はい。その日、午後3時、公園中央で、アナスターシアとカーチャが待っている。)
タチアーナ : До свидания(ダスビダーニア、それでは。)敬礼
中尉 : До свидания(ダスビダーニア、それでは。)
(敬礼)
(二人、別の方向に向かう。)

(映画の一部)女性将校から指示をもらう場面、モスクワ

 

episode3 モスクワ


(タチアーナ、ロシア語で何かメモする。)
無線通信機で、話す。

Москва 23 информачионное бюро
Наташа ? Будь осторожен !
Эти сведения верны.

モスクワ23情報局、ナターシャ?気をつけて!
この情報は、正確だから。

タチアーナの独白部分、ロシア語、日本語字幕
”Я соьирала зарубежну информачу.
Я можно знать правду рано.”

「私は外国の情報の収集をしていたので、早く情報を知ることができた。」

 

episode4 モスクワ

タチアーナが、インペリアルイースターエッグを届けようとする中尉に、危険を伝えるため、走る。

 

episode5 モスクワからイスタンブールへ

陸路が使えなくなり、海路で日本に向かうことになる二人(モスクワ)

(会話 ロシア語)
k : Что случилось?
T : Будет начинаться война мужду СССР и Германия.
K : Что делать?
T : Поедем со мной в японию на корбле.Нет другого путй .
K : Понятно.
Т : Бегите до станции вместе..
K : Понятно.
Т : Бегите до станции вместе..
(日本語 字幕)
工藤 : どうしたんだ?
タチアーナ : 戦争が始まります。ドイツとソ連の間で。
工藤中尉 : どうすればいい?
タチアーナ : 一緒に船で日本に行きましょう。ほかに方法はないの。
工藤 : わかった。
タチアーナ : 駅まで走って。

 

episode6 汽車でイスタンブールに向かう

(タチアーナの明かした真実)

タチアーナ:中尉、ひとつあやまらなくてはいけません。実はあなたの運んでいるインペリアルイースターエッグは偽物です。
途中で何物かに奪われないように、あなたを、おとりに使ったのです。本物は今頃、ロマノフ家に届いています。
わたしも最近知りました。
だますつもりはなかったんです。信じてもらえますか?
中尉: 信じるよ。タチアーナのおかげで、ルートを変更し、2回、危ない目に会わずにすんだわけだから、感謝してるよ。

 

episode7 イスタンブール

宝石商からペンダントを買う

不吉な予言をされる

Française : Monsieur, que diriez vous d’un souvenir ? Pour votre femme, ou votre petite amie.
(Elle lui présente la boîte à bijoux)
Kudo : J’adore ce pendentif rouge. Mais je ne sais pas quelle couleur elle préfère.
Française : Peu importe la couleur, ça va lui plaire. C’est le souvenir qui compte.
Kudo : C’est combien ?
Française : 100 Francs.
Kudo : D’accord.
F : Passez une bonne journée.
K : Vous aussi.
F : Monsieur, attendez.
Ne dégainez pas votre sabre dans la bataille.
K : Pourquoi ?
F : Car cela causera votre perte.

日本語字幕
F : ムッシュー、お土産を買ってください。奥さんか、恋人に (宝石箱を見せる。指輪、ペンダント、カメオなど)
K : この赤いペンダントが気に入った。だけど、彼女は何色が好きか、知らないんだ。
F : どんな色でも、気に入りますよ。おみやげですから。 (タチアーナを見つける)
K:いくらですか?
F : 100フランです。
K : はい。
F : 良い一日を。
K : あなたも。 (タチアーナが先に行く) (フランス人が彼をひき止める)
F : 待って。ムッシュー。戦場で剣を抜かないで。
K : なぜ?
F : あなたは死ぬことになるから。さよなら。兵隊さん。 (フランス人、立ち去る。)
中尉とタチアーナの会話(ロシア語)

中尉 Это подарок от меня.
タチアーナ Очень красиво.
  Я обожаю красный цвет.
  Большое спасибо!
中尉 Не за что!
Продавщица сокровищ сказала мне:
Если вы извлечёте ваш меч из ножен,
то умрёте на поле δοя.
タチアーナ Теперь беспокоюсь о вас.
中尉    Все хорошо, Таня.

日本語字幕

中尉 これは僕からのプレゼント。

タチアーナ とてもきれい。

      私、赤が好きなの。
      本当にありがとう。

中尉  どういたしまして。
    だけど、宝石商の人が「もし、剣を鞘から抜くと、あなたは戦場で死ぬ。」
    と言ったんだ。

タチアーナ わたし、あなたが心配。

中尉  大丈夫だよ、タチアーナ

ペンダントをプレゼント

ペンダントをつけたタチアーナ

 

episode8 船の中

インペリアルイースターエッグは本物?

(二人は船の中で、インペリアルイースターエッグが、あまりに精巧で美しいことに驚く。)

タチアーナ:とっても素敵。とても偽物には見えない。
中尉:うーん、もしこっちが本物だとしたら、なぜ偽物だという情報を流したんだろう。
タチアーナ:もしかしたら、情報局の誰かがこれを横取りするつもりで、偽のアナスタシアが公園で待つ作戦を立てた。
それを知った別の人が、偽物という情報をながしてあきらめさせ、自分自身が待ち合わせ場所の公園に向かうあなたから、奪う計画を立てた。
工藤:そうか。命があぶなかったのかもしれない。 情報局はタチアーナが行方不明になったことは、どう思うんだろう?
タチアーナ:戦争がはじまるという情報を知って逃げたんだと。中尉に知らせに行ったとは思わない。
工藤:なるほど。
タチアーナ:これ、どうするつもりなの?
工藤:戦争が終わったら、タチアーナがアナスタシア本人にわたせぱいいと思う。
タチアーナ:あなたの上官にはどう言うの?
工藤:偽物だと情報局に言われたから、船の上から海に捨てましたってね。
タチアーナ:嘘が上手なのね。
(笑う)


船から横浜を見る

レストラン(船内)

横浜港の灯台

 

episode9 サファロバ先生に帰国報告

(部屋には、サモワールとコップ二つが置いてある。)

中尉 : サファロバ先生、 ご報告にまいりました。
サファロバ : 電話で聞いたけど、あなた、情報局のタチアーナと日本に戻ってきたんですって。
中尉 : はっ。ドイツ軍がソ連に侵攻し、戦争がはじまりましたので、彼女が手配してくれて、船で日本にもどりました。
サファロバ : イースターエッグは?
中尉 : 彼女に預けました。
サファロバ : タチアーナは、美人なんでしょ。
中尉 : ソ連の女性は、みんなきれいであります。
サファロバ : あなた、あいかわらずね。
中尉 : いえいえ。サファロバ先生、本心であります。
サファロバ : そのつけひげでしゃべると全部うそに聞こえるわ。
中尉 : クラーク・ゲーブルににてませんか?
サファロバ : 浅草のエノケンみたい。
中尉 : そりゃひどい。

「映像と音楽 ラフマニノフ特集」
ピアノ:サファロバ


ラフマニノフ、前奏曲嬰ハ短調

 

episode10 東京

原宿駅で写真撮影 1941年

タチアーナ 原宿駅
(ナレーション)
原宿駅で中尉さんが写真を撮ってくれた。
飛行挺の出てくる映画、南海の花束を見て、最後に、美しいレストランに行った。

タチアーナ : 「その後すぐ、工藤中尉は、出征し、手紙が1回きた。」

「タチアーナへ僕は、来週、インパールあたりに行くことになります。いつかまた、お会いできる日がきますように。
ご両親とあなたのご無事を祈っております。」

 

episode11 インパール作戦

戦場でサーベルを抜く 1944年


(ナレーション)
孤立していた味方の基地に、伊藤軍曹とむかった。インド人から聞いた抜け道を伝えるためだった。サーベルを1回使った。

タチアーナ(ロシア語、日本語字幕)
「工藤中尉からその後の手紙はなかった。レニングラードは、ドイツ軍に包囲されていたが、私はモスクワに戻った。3年後、終戦となり、両親と、再開出来た。」

 

episode12 記憶をたどる

日本の様子をレポートする仕事が見つかったので、あちこちに行くことができた。

上野アメ横で年末の様子をレポート

東京駅(オリンピックまでの時間の表示)

タチアーナは、初めて見たはずのいろいろな日本の風景が、なぜかなつかしく感じられる。
単なるデジャヴュ(既視感)なのか、自分が前世で経験したものなのか、わからない。

ロシア語
”Когда-то давно Я ужинала в этом ресторане с кем-то. Я была грустно.
Κроме этого Я нечего не могу вспомнть.”

日本語字幕
「私、ずっと昔に、ここで、 誰かと食事をした。とても悲しかった。
ほかには、何もおもいだせない。」

レストランでの記憶をさぐる(2020年)

 

episode13 思い出の場所

タチアーナは、原宿駅を見た時、記憶がよみがえる。

ロシア語、日本語字幕

Теперь я всё вспомнила.
Моя предыдущая жизнь.
Я познакомилась здесь с японцем
и он меня сфотографировал.
Я вернулась в Москву.
Тогда он приехал в Мoскву и мы вместе отправились в Японию.
После он пошёл на войну,но так и не вернулся.

タチアーナ(日本語字幕)
今、すべて思い出した。私の前世。
日本人と知りあいになり、ここで写真を撮ってもらった。
私はモスクワにもどった。
彼がモスクワに来て、私たちは日本に来た。
彼は、戦争に行って戻って来なかった。


原宿駅で前世の記憶がよみがえる(2020年)

 

episode13-5

 

episode 14 横浜

レティシア、イスタンブールから横浜へ来る

仕事場である中華街へ

占い店の入り口

占師・宝石商、レティシア

フランス語

Je suis diseuse de bonne aventure mais aussi bijoutière à Istanbul.
Un jour, en 1941, un français est venu dans mon cabinet.
Il m’a dit, “J’aimerais connaître mon futur.”
Un mois plus tard, il est revenu.
Il m’a dit, ” Grâce à vous, je suis Toujours vivant. J’ai un cadeau pour vous : le moyen de voyager dans le temps. »
En réalité, c’était le Comte de Saint-Germain. Un voyageur dans le temps très célèbre.
Un an après, j’ai utilisé sa methode pour échapper au danger.
C’est pourquoi je suis ici au Japon maintenant en 2020.

日本語字幕

私は、イスタンブールで、占い師・宝石商をしていた。
1941年のある日フランス人紳士が私の店に来た。
「自分の未来が知りたい」、と言った。一ヶ月後また来てこう言った。。
「あなたのおかげで死なずにすんだ。お礼にタイムトラベルの方法を教えてあげる。」
実は、彼はサンジェルマン伯爵という有名なタイムトラベラーだった。
1年後、私は生命の危険があった時、タイムトラベラルという方法を使った。
そんなわけで今、2020年、ここ日本にいる。

友人への電話(フランス語、日本語字幕)

レティシア:逃げ込んできた男が急死したんだよ。今、その仲間がわたしをさがしている。もちろん私が殺したんじゃないよ。とにかく命をねらわれてるから遠くに行くよ。1、2年後にもどるからね。さよなら

 

episode 15 東京 タチアーナの見た夢

ある日、タチアーナの夢の中に中尉が出てきた。
暗い部屋で、帽子をかぶったまま、チェロを弾いていてた。
どこかに出発する直前か?楽器の音は、聞こえてこない。

次の日の夢は、軍服を着ている前世の自分が、夜、軍の施設付近を歩いている、という場面だった。

中尉がチェロを弾いている夢

前世の自分が歩いてる夢

 

episode 16 横浜

タチアーナの夢の中に、中尉が出てきた。
気になったタチアーナは、横浜中華街でよく当たると有名な占い師をたずねた。
占い師レティシア

タチアーナとレティシア

タチアーナ(手前に水晶玉が見える)

タチアーナ: よく当たるってきいたんです。
レティシア : じゃあまずあなたの前世をあてようか。ソ連の軍人として東京にいた。モスクワに戻った後、東京で知り合った陸軍 の中尉さんとモスクワで会い、一緒に日本に来た。
タチアーナ: なぜわかるの?
レティシア: あなたは、イスタンブールで、ペンダントをプレゼントされた。
タチアーナ: どうしてそれを知ってるの?
レティシア : 私はその中尉さんに、会ったんだよ、イスタンブールで。1942年。彼に赤いペンダントを100フランで売った。あなたはそれをプレゼントされた。
タチアーナ: 80年くらい前の話でしょう?本当なら、あなたも転生したの?占いでわかるの?
レティシア: いや、ちがう。私は80年前の世界から来たタイムトラべラーだからさ。
タチアーナ: あなたがタイムトラベルラーなら、今からでも中尉さんが戦死するのを、剣を抜くのを止められないの?
レティシア: できない。彼は必ずサーベルを抜く。軍人だからね。抜かなければ友達が死ぬ。運命さ。
タチアーナ: じゃあなぜ、サーベルを抜いたら死ぬって彼に教えたの?
レティシア: 言っておかなければ、彼は死を認めず、霊界であんたを探したまま、転生できない。わたしの宝石を買ってくれた彼がかわいそうだったからさ。
タチアーナ: じゃ彼は、転生出来たの。
レティシア: できたよ。わたしのおかげで。
タチアーナ: 今、日本にいるの?
レティシア: しらべてみようか?水晶玉で。
タチアーナ: はい。

(水晶玉を見ながら)

レティシア: 日本にいるよ。東京に。
タチアーナ:どこにいますか?
レティシア: 知ってどうするの?あんたを見ても何も覚えてないよ。

 

episode 17 横浜 2020年1月

(水晶玉を見ながら)
レティシア: 大変だ!

(電話)
レティシア:タチアーナ、大変なことになるよ。オリンピックは、延期になる。これから病気がはやる。世界中で、何十万人も死ぬ。
タチアーナ:えっ!まさか。
レティシア:私は、飛行機が飛ぶうちにイスタンブールへ帰るよ。急がないと飛行機も船も止まるんだよ。 タチアーナ、 あんた、今ならキエフに帰れるよ。
タチアーナ: 私は 日本に残ります。
レティシア: やっぱりね。だけど新しい病気には気をつけな。
タチアーナ: はい。
レティシア:あんたは大丈夫、幸運を祈ってるよ。

レティシア

タチアーナ

 

episode 18 横浜

占い師レティシア は、タチアーナに転生後の中尉の居場所を教えることは、気が進まない。
しかし、一度でも会ってみたいと懇願され、教える。
タチアーナは、偶然を装い、道を訪ねるふりをして、転生後の中尉に話しかける。

レティシアが教えてくれた場所は、小さいめのコンサート会場だった。

(会場出口、帰り道で)

(チェロケースを持った西村に、タチアーナが、後ろから、はなしかける)

タチアーナ:駅はこちらですか?
西村 :そうです。
タチアーナ:それはチェロですか?
西村:はい。アマチュアですが、コンサートもやります。良かったらどうぞ、
(名刺を渡す)
タチアーナ:(名刺を見て) 西村さん
西村 :どちらの国の方ですか?
タチアーナ:ウクライナです。
西村:僕は昔、ロシア語を習ってました。
ダスビダーニア
タチアーナ: ダスビダーニア
(ふたり、別方向に去る)

(歩きながらロシア語、日本語字幕、口の動きなし)
タチアーナ: 西村さんは、工藤中尉によくにていた。私のことは、まったく記憶にないようだったが、レティシアの言うように、転生後の工藤中尉なのかもしれない。ロシア語がはなせることやチェロを弾いたりすることも偶然とは思えない。

 

タチアーナ、西村(転生後の工藤中尉)

 

episode19 2020年、東京


(タチアーナ)
西村さんは、前世の記憶はまったくないみたいで、私と一緒にいても何かを思い出す様子はなかった。思い切って聞いてみた。

タチアーナ: 西村さんは前世って信じますか?
西村: 信じてます。ただ、つらい人生だったら知りたくないですよね。タチアーナさんはどうなんですか。前世について。
タチアーナ: つらかったけど、幸せでした。
西村:(驚いて)まるで前世を覚えてるみたいですね。
タチアーナ:(間があって)理由はないですけど、そうだったと信じてます。

(タチアーナ)
イスタンブールに帰ったレティシアから連絡はなかった。トラブルに巻きこまれたか、すでに過去の世界にもどったのか?
タチアーナ、東京、2020

episode20 イスタンブール、2020年

(レティシア)
飛行機が飛ぶうちにイスタンブールに戻れたのは幸運だった。
ただ、日本に残ることを選んだタチアーナのことが、唯一気がかりだった。
タチアーナに電話して、どうなっているか聞いてみることにした。

占い師

  


伊藤軍曹・カメラマン