ピーターラビットの話 The Tale of Peter Rabbit(サンプル動画とテキスト)

posted in: お知らせ | 0

ピーターラビットの話 The Tale of Peter Rabbit

ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter
全訳:工藤、朗読:シドニー

サンプル動画

Once upon a time(むかしむかしある所にーー(昔話のイントロ) there were four little Rabbits, and their name were Fropsy, Mopsy, Cotton-tail, and Peter.
むかしむかしあるところに、小さいうさぎが4匹いました。
彼らの名前は、フロプシー、モプシー、コットンテイル、そして、ピーターラビットでした。

They lived with their Mother in a sand-bank(砂の穴、土手), underneath(の下に) the root(根) of a very big fir-tree.
彼らは、お母さんといっしょに砂の穴に住んでいて、それは、大きなモミの木の根の下でした。

 “Now, my dears(親しい人たち),”said old Mrs. Rabbit one morning.
「さあ、私の子供たち」ある朝、お母さんうさぎが言いました。

“you may go to the fields or down the lane, but don’t go into Mr.McGregor’s garden(畑、庭).
「あなたたちは、野原や小道の下に、行ってもいいわよ。だけど、マグレガーさんの畑の中に入ってはだめよ。

“Your Father had an accident(事故) there;he was put in a pie by Mrs. McGregor.
あなたたちのお父さんは、そこで、ある不幸な事故にあって、マグレガー夫人のパイに入れられてしまったのよ。」

 “Now run along,and don’t get into mischif(いたずら).I’m going out.”
「さあ、走って。だけど、いたずらしちゃだめよ。わたしは、出かけますからね。」

Then old Mrs. Rabitt took a basket and her umbrella(傘), and went through the wood to the baker’s(パン屋).
そしてお母さんうさぎは、かごと傘を持って森を抜けてパン屋さんに行きました。

She bought a loaf(ひとかたまり) of brown bread(茶色のパン) and five currant buns(ブドウパン).
彼女は茶色のパンを一斤と、ブドウパンを五つ買いました。

Flopsy, Mopsy, and Cotton-tail, who were good little bunnies(うさぎ), went down the lane to gather(摘む、集める) blackberries(黒イチゴ);
フロプシー、モプシー、コットンテイルは、良い子うさぎだったので、小道のまわりで、黒いちごを摘みました。

 But Peter, who was very nauty(いたずらな、行儀の悪い), ran straight away to Mr.McGregor’s garden, and squeezed(しぼる、ねじる) under the gate(木戸、門)!
しかし、ピーターはとてもいたずらっ子だったので、マグレガーさんの畑に向かってまっすぐに走って行って、木戸の下に体をよじって入り込みました。

 First he ate some lettuces and some French beans(インゲン豆); and then he ate some radishes(はつかだいこん);
まず最初にレタスを何枚か食べ、それからインゲン豆をいくつか、そしてはつかだいこんを何本か食べました。

 And then, feeling rather(かなり) sick、he went to look for pasley.
その後、かなり気持ちが悪くなったので、パセリを探に行きました。

But round(近く) the end of a cucumber(きゅうり)frame, whom should he meet but Mr. McGregor!
しかしきゅうりの苗床の角で、なんとマクレガーさんにばったり出くわしてしまいました。

 Mr.McGregor was on his hands and knees planting(植える) out young cabbages(きゃべつ), but he jumped up and ran after Peter, waving(振り回す) a rake(熊手) and calling(呼ぶ) out, “Stop thief!”
マグレガーさんは、両手と両ひざをついて、キャベツの苗を植えていましたが、飛び上がって、熊手を振り回し、「とまれ、泥棒!」と叫びながら、ピーターの後を追いかけました。

 Peter was most dreadfully(怖ろしいほどに) frightened(驚く) ;
ピーターはものすごく、驚きました。

He rushed all over the garden, for he had forgotten(忘れる)the way back to the gate.
木戸に戻る道を忘れてしまったので、畑中を走り回りました。

He lost one of his shoes among the cabbages, and the other shoe amongst (の中に。amongと同じ)the potatoes.
キャベツ(畑)の中に片方の靴をなくし、もう一つはジャガイモ(畑)の中でなくしてしまいました。

 After losing them, he ran on four legs(四つ足で) and went faster, so that I think he might have got away(逃げる) altogether(完全に) if he had not unfortunately run into a gooseberry(西洋すぐり) net, and got caught by the large buttons(ボタン) on his jacket(上着).
靴を両方なくしたあと、彼は、四つ足で、今までよりも早く走りました。そのため、もし彼が、運悪く西洋すぐりの網に飛び込んで、上着の大きなボタンが引っかかってしまわなければ、完全に逃げることができたと、私は思うのです。

It was a blue jacket with brass(真鍮(しんちゅう)の) bottons, quite new.
その上着は、青色で、真鍮のボタンがついた新しい物だったのです。

Peter gave himself up for lost,and shed(流す) big tears;
ピーターはもう死んだも同然とあきらめて、大粒の涙をながしました。

but his sobs(泣き声) were overheard(遠くから聞こえる) by some friendly(親切な) sparrows(すずめ), who flew to him in great excitement(興奮して), and implored(懇願する) him to exert himself(頑張る).
しかし、ピーターのむせび泣く声を、やさしいスズメたちは聞きつけ、ピーターの所に飛んで行って、懸命に、頑張るように励ました。

 Mr. McGregor came up with a sieve(ふるい), which he intended to pop upon the top of Peter ;
マグレガーさんはふるいを持ってやってきて、ピーターの上にかぶせようとしました。

but Peter wriggled(身をよじる) out just in time, leaving his jacket behind him.
しかし、ピーターは、ちょうどのタイミングで間に合って、上着を脱ぎすてて身をよじってネットから抜け出しました。

 And rushed(急ぐ) into the tool-shed(物置), and jumped into a can(缶).
そして、物置に走り込み、じょうろの缶の中にジャンプして入りました。

It would have been a beautiful thing to hide(隠れる) in,
それは、かくれるのに素敵な所のはずでした。

if it had not had so much water in it.
もし、水がたくさん入ってなかったら。

Mr. McGregor was quite sure(確信する) that Peter was somewhere in the tool-shed, perhaps hidden underneath a flower pot(植木鉢).
マグレガーさんはピーターが物置のどこかにいるに違いないと思いました。
たぶん、植木鉢の下に隠れているんじゃないかと。

He began to turn(ひっくり返す) them over carefully, looking under each.
彼は植木鉢を注意深くひっくり返し、その下をひとつずつしらべ始めました。

Presently(現在now、間もなくsoon) Peter sneezed(くしゃみをする) -“Kertyschoo(カーシュ)!”
間もなくしてピーターはくしゃみをしました。「ハクション」。

 Mr.McGregor was after him in no time(すぐさま), and try to put his foot upon Peter,
マグレガーさんはすぐさまピーターの所にやってきて足で押さえつけようとしましたが、

who jumped out of a window, upsetting(ひっくりかえる) three plants.
ピーターは植木鉢が3つひっくり返して窓からジャンプして外に逃げました。

The window was too small for Mr.McGregor, and he was tired(疲れる) of running after(追いかける) Peter.
窓は、マグレガーさんにとっては小さすぎたし、それにピーターを走って追いかけたので疲れていました。

He went back to his work.
マグレガーさんは仕事にもどりました。

 Peter sat down to rest(休む);
ピーターは座って休みました。

he was out of breath(呼吸) and trembling(ふるえる) with freight(恐怖),
and he had not the least(最も少ない) idea(考え) which way to go.
息が切れて、怖くて震え、
どっちの道に行けばいいのか、少しも考えが浮かびませんでした。

Also he was very damp(ぬれて)with sitting in that can.
しかも、じょうろの中に座っていたのでとても濡れてました。

After a time he began to wander(うろつく) about, going lippity(ぴょこたん)―lippity―not very fast, and looking all around.
少したってから、まわりを、ぴょこたんしょこたん、早くはないペースではねながら、そして周りを見ながらうろつき始めました。

He found a door in a wall;
ピーターは(石の)塀に戸があるのを見つけました。

 But it was locked(鍵がかかる),
しかし、戸には鍵がかかっていました

and there was no room(隙間、部屋) for a fat(太った) little rabbit to squeeze underneath.
そしてそこには太った子ウサギ(ピーター)が下をくぐるってはい出る隙間はありませんでした。

An old mouse(はつかねずみ) was running in and out over(~を越えて) the stone door-step(踏み石), carrying(運ぶ) peas(エンドウ豆) and beans(豆、インゲン豆)) to her family in the wood.
一匹の年よりのはつかねずみが、エンドウ豆とインゲン豆を森の中の彼女の家族に運ぶために入口の踏み石の上を、走りながら入ったり出たりしてました。

Peter asked her the way to the gate,
ピーターは彼女に木戸へ行く道を尋ねました。

but she had such a large pea in her mouth that she could not answer.
しかし彼女は、大きなエンドウ豆を口の中に入れていたので、答えることができませんでした。

She only shook her head(頭) at him.
ピーターに対して、首を振るだけでした。

Peter began to cry(泣く、叫ぶ).
ピーターは泣きだしてしまいました。

Then he tried to find(探す、見つける) his way straight across(横切る) the garden,
それからピーターはまっすぐ畑を横切って出口を見つけようとしましたが、

but he became more and more puzzled(困る).
ますますわからなくなってしまいました。

Presently, he came to a pond where Mr. Gregor filled(満たす) his water-cans(じょうろ).
やがてピーターは、マグレガーさんがじょうろに入れる水をくんでいた池に来ました。

 A white cat was staring(見つめる、じっと見る) at some gold-fish;
白い猫が何匹かいる金魚を見つめていました。

she sat very, very still(動かないでいる),
but now and then(時々) the tip(先) of her tail(尾、話) twitched(震える) as if it were alive.
彼女は、とてもじっとしていて座っていましたが、
時々、しっぽの先は、まるで生きているみたいに震えていました。

Peter thought it best to go away(立ち去る) without speaking to her;
ピーターは彼女に話しかけずにそこから去っていくのが一番だと思いました。

He had heard about cats from his cousin, little Benjamin Bunny.
彼はいとこの小さいベンジャミン・バニーから猫について聞いたことがあったのです。

He went back towards the tool-shed,
but suddenly, quite close to him, he heard a noise of a hoe-sc-r-ritch,
scratch, scratch, scritch.(注釈:hoer 掘る scratch:ひっかく音  scritchは造語?)
ピーターは、物置に向かって戻って行きましたが、
突然、ピーターのすぐそばで、サクッ サクッ サクッという音が聞こえました。

Peter scuttered(ちょこちょこはしる) underneath the bushes.
ピーターは繁みの下をちょこちょこと走りました。

But presently, as nothing happened, he came out, and climed upon a wheelbarrow(手押し車), peeped(のぞく) over.
しかし今は、何も起こらなかったので、そこから出て手押し車の上に登ってそこから外をのぞき見ていました。

The first thing he saw was Mr.Mcgregor hoering(掘り起こす、耕す) onions.
最初に、マグレガーさんが玉ねぎを鋤で掘り起こしているのが、見えました。

His back(背中) was turned towards Peter, and beyond him was the gate!
マクレガーさんの背中がピーターの方に向き、その彼の頭越しに木戸がありました。

Peter got down very quietly off the wheelbarrow,
and started running as fast as he could go(できるだけ早く),along a straight walk behind some black-currant bushes.
ピーターはそっと静かに手押し車から降り、
全速力で、いくつかの黒すぐりの繁みの後ろのまっすぐな道に沿って走り始めました。

Mr. McGregor caught sight(目に入る) of him at the corner,
but Peter did not care.
角でマグレガーさんはピーターが目に入りましたが、
ピーターはそんなことにかまっていられません。

He slipped underneath the gate, and was safe at last in the wood outside the garden.
彼は木戸の下に滑りこみ、ついに畑の外側の森に行って無事でした。

 Mr.McGregor hung up(掛ける,hangの過去形) the little jacket and the shoes for a scarecrow(かかし) to freighten the blackbirds(クロウタドリ).
マグレガーさんは小さな上着と靴を、クロウタドリを驚かせるためのかかしに引っかけました。

 Peter never stopped running or looked behind him till he got home to the big fir-tree.
ピーターは大きなモミの木の家に着くまで、一度も止まらず走り続け、振り返りもしませんでした。

 He was so tired that he flopped down(ばったりたおれる) upon the nice soft sand on the floor of the rabbit-hole, and shut his eyes.
彼はとても疲れたのでウサギの穴の床の上の素敵な柔らかい砂の上にばったり倒れ、目を閉じました。
His mother was busy cooking;
お母さんは忙しく料理中でした。

she wondered what he had done with his clothes.
彼女はピーターが服をどうしたのか不思議でした。

It was the second little jacket and pair of shoes that he lost in a fortnight(2週間)!
彼は小さいジャケットと靴一組を、2週間のうちに2回なくしたのでした。

I am very sorry to say that Peter was not very well during the evening.
ピーターは夜具合が悪かった、という事を言うのはとても残念です。

 His mother put him to bed、and made some camomile tea(カモミールティー(風邪薬);
お母さんは彼をベッドに寝かせて、カモミールティーを作りました。

and she gave a dose(分量) of it to Peter!
そして、1回分の量をピーターにあげました。

“One table-spoonful(おおさじ) to be taken at bed-time(就寝時間).”
「大さじ1杯、寝る前に飲むのよ。」

 But Flopsy, Mopsy, and Cotton-tail had bread and milk and blackberries(くろすぐり) for supper(夕食).
しかし、フロプシー、モプシー、そしてコットンテイルは、夕食にパンとミルクと黒スグリを食べました。

The End
おしまい